受験常識は当てにしない方がいい
世間に出回っている(よく聞く)東大受験常識?のようなものについて実際に東大を受験をした立場から検討していきたいと思います。
・数学は難問は出題されず、基礎的な問題である。
難問は出題されないというのは間違いなく嘘です。
日本の大学の中では圧倒的に1番難しく、東工大や京大、阪大他旧帝大を寄せ付けない難度です。
しかし突拍子もない発想を要求して来る問題はほとんどないです。
その意味で基礎的であり難問(奇問)はないと言えます。
・英語の文章は早稲田などに比べ読みやすい。
これはその通りだと思います。
東大は難しい文章を読み解く能力より、英文を理解することを前提にしてその上で要約や段落整序、英語を使用する力を問う問題が多いです。
・化学は有機化学が易しいので有機化学から解き始めるのがよい。
有機化学が簡単だとなぜか言われてますが、難しいことも多いです。
また毎年構造決定が出ると勘違いしてる人もいますが全然そんなことはないです。
2010年などは特にここ数年では難問の部類に入るのではないでしょうか?
・東大文一と文三では難しさが全然違う。
問題はもちろん同じですが、合格最低点を見ても2013年は文一348点、文三347点とほぼ変わりません。
20点近く差がある年もありますが、文三の方が全然楽だとは言えません。
他にも数学の確率は得点源だとか理一と理二では理二の方が簡単だとか理三の足切りは低いなど色々噂されますが、年度によって変わり毎年その噂通りになることは少ないです。
東大に限らずいわゆる受験常識は当てにしない方がいいと言えるでしょう。
投稿者 : 西園寺 (東京大学理科三類合格)